組合では、地域性を活かした街作りの一環として、山口文化を踏まえた上で、今後の山口における服飾文化創造の可能性や方向性をグローバルとローカルの視点から見出していくことを目的にファッションシンポジウムを開催いたしました。
ファッション文化という普遍的な問題を、より山口という地域の問題として議論し、ファッションにおける地方の独自性などの可能性を模索しています。これにより、山口のファッション文化のみならず、商工振興にも光が当てられれば幸いと考えます。
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21世紀ファッションを展望する -Think Globally and Act Locally in Yamaguchi-
第1回 山口ファッションシンポジウム
2000/12/2 Sat 開場17:00 開演17:30
会場:ぱ・る・るホール山口
入場無料
現代社会では服飾は単に生活の必需品という機能性を超えて、自己表現のメディアとして認知されてきています。同時に国、地域、民族あるいは任意集団という規模の社会的な表現メディアとして、その重要性が注目されてもいます。情報化社会の到来によって、大と会見のファッションに限らず、地域における服作りや人々の装いが、オリジナリティを表現しうる可能性が大いに生まれてきています。 |
第1回シンポジウムパンフレット |
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山口では平成11年度に地域文化に着想源を求めた商品開発をして、内外に地域からのファッションを発信しようという「やまぐち文化発信ショップNaru Naxeva」が設立されました。ここでの活動は全国的にも例がなく東京、大阪からも注目されているようです。このことは、山口に人々の服飾文化に対する情熱的な取り組みが他地域からも評価されていることを示しています。
産・官・学によるこうした服飾文化創造のための共同研究およびその結果としてのファッションショーなどの取り組みは、地域の活性化と大きく結びついています。「山口文化発信ショップ事業」の発展的な活動として産業界が主導する形で、くる2月3日に第1回山口新人ファッションデザインコンテスト(実物審査発表会)が開催されます。この審査員にファッション業界で世界的な活動をされている毛利臣男氏、我妻マリ氏、大鳥居幸男氏の3名の方が招かれる予定になっています。
そこでこうした好機をとらえて、グローバルな舞台で活躍されている3氏をパネラーにお迎えして、山口の観客とも気楽に討論できるシンポジウムを開催することとなりました。ファッションにおける地方の独自性などの可能性などを討論しながら、山口ファッションの現状や未来への展望について、グローバルとローカルの視点から充実したお話が聞けるのではないかと思います。
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パネラー:毛利臣男氏、我妻マリ氏、大鳥居幸男氏 |
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2001/11/17 Sat 開場17:30 開演18:00
会場:山口市民会館 小ホール
入場無料
山口は大内時代には、国際文化交流が盛んであり、服飾文化においても、日明貿易の結果、国際的なステージで交流がされていました。また、都のみやびな文化との交流も盛んで、国内外の先端的なファッションシーンが展開していたはずです。明治維新においては、軍服からはじまり山口の先人はいち早く西欧ファッションを受け入れるという体験をしています。また、現在では県内でももっともブティックが多い町として特色を持ち、今日の「着倒れ」に匹敵するような市民の生活感情に支えられ、服飾文化は一般に認識されている以上に豊かな土壌を持っています。 |
第2回シンポジウムパンフレット |
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そこで、昨年に地域性を活かした街作りの一環として、ファッション文化振興を目指し、第1回山口ファッションシンポジウムを開催しました。これは開催イヴェントとして第1回山口新人ファッションデザインコンテスト開催を契機として、(財)山口市文化振興財団の共催を得て実施したものです。 |
壇上の様子 |
本年は、昨年の上記2つの事業の成果を踏まえて、産・官・学連携をさらに強化させて、第2回ファッションシンポジウムを企画することになりました。ここでは、服飾文化の創造活動を実践して来て3年目を迎えるやまぐち文化発信ショップにおけるこうした産・官・学連携による地域文化を発想源とする服飾造詣と発信事業を評価しつつ、さらなる山口のファッション文化の創造と発信を目指して、市民的な広がりのある場で議論することにより、意識の啓発や山口文化の再認識を促すことも意図しています。 |
会場の様子
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パネラーには世界の最前線でご活躍の3名の先生方をお招きし、ご自身の活動の紹介をして頂きます。そこに山口を代表する文化人2名に加わって頂き、山口文化を踏まえた上で、諸先生方と討論をして頂くことで、今後の山口における服飾文化創造の可能性や方法などについて方向性を見出していくことを目的としています。つまり、ファッション文化という普遍的な問題を、より山口という地域の問題として議論できればと考えています。そして、山口のファッション文化のみならず、商工振興にも光が当てられれば幸いと考えます。 |
会場の様子 |
パネラー:毛利臣男氏,我妻マリ氏,大鳥居幸男氏,
福田百合子氏,田村幸志郎氏,水谷由美子氏 |
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衣料製造人材育成研修シンポジウム
「地域におけるファッション産業化へのプロセス」
2009/9/18 Fri 開場14:30 開演17:15
会場:
入場無料(山口市、ニューメディアプラザ)
対象者
衣料製造業界の企業、個人。ファッション関連の教育機関教師、学生。就業等関心のある社会人、地域活性化に意欲を持つ社会人。
概要
山口県は歴史的にも高度な生活文化基盤を持っている地域特性がある、そこに空洞化を乗り越えて機能を温存している地域密着の衣料品の生産企業が多く存在している。
それらをテキスタイル、流通、地域、ジャーナリスト、のそれぞれの視点から、地域資源として多角的に検証し、全方位連携によって人材を機能として育成し、山口を高文化新産地として発展させていくことを模索し、2009年にて10回に渡るジャパンファッションデザインコンテストin山口の事業完結後の活動方針を公開検討した。
結果、地域文化に基盤を置き産業活動を実践する「新産地化」という結論を見出した。
パネリスト:本多徹(アパレル工業新聞主幹)
河内一彦(山口井筒屋代表取締役社長)
宗近多孝憲(山口経済研究所調査研究部長)
宇治光洋(繊維ニューステキスタイル担当)
岡部泰民(山口県繊維加工協同組合理事長)
司会:金子 夏季(FM山口レポーター)
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